変化するランタイムに対応するHVACメンテナンスの最適化

作業指示をビルディング・オートメーション・システム(BAS)と統合することで、実際の機器の稼働時間に基づいて部品の発注やメンテナンスを簡単に行うことができる、トレインの作業指示管理ソフトウェアをご紹介します。

 

設備担当者は、HVACシステムのメンテナンスを予定する際に、ほとんどの場合、定期的な予定を組むことを検討します。機器メーカーは、定期的なメンテナンスを推奨していますが、これは、一定期間内に通常想定される使用量や稼働時間に基づいて決定されることにおいて安全と考えられる手法だからです。

 

しかし、何が正しいのか?正解はだれにもわかりません。

 

数週間から数ヶ月の間、休業状態にあったり、部分的にしか営業していない建物は、通常の使用状態ではありません。ビジネスが再開されると、新たなシフトや様々な時間帯に働く従業員に対応するために、システムの稼働時間を長くする必要があります。建物の使用パターンとHVACの稼働時間は、今後も変動する可能性があります。また、気候変動も大きな要因となっています。頻繁に起こる極端な熱波により、空調システムへの負担が増大しています。また、高温多湿の季節が長くなっています。

 

つまり、実際のシステムの使用状況は変化しやすく、決められた定期的な予定通りにメンテナンスを行うことは理想的な方法ではないのです。

ビルディングオートメーションシステムではランタイムデータが記録されていますが、それを実用化できるメンテナンス担当者が簡単にアクセスできるとは限りません。

 

トレインの新しいWork Order Managementソフトウェア*は、Tracer® Ensemble®(トレーサー・アンサンブル)ビル管理システムのオプション機能です。このソフトウェアは、機器のランタイムを自動的に取得し、「メンテナンスまでの残り時間」をオドメーター形式で表示します。施設管理チームが毎日確認する作業指示管理インターフェース内のダッシュボードにデータを表示します。

エアフィルターの交換、コンデンサーとエバポレーターのコイルの清掃と処理、冷媒レベルのチェック、ベアリングの点検など、カスタマイズされた最適なメンテナンススケジュールを設定し、実際の使用時間に基づいて各現場が簡単に最適化できるよう、ビルの専門家がサポートします。 また、スタッフが日常的に使用しているソフトウェアの中に組み込まれているため、長期間放置してしまう心配もありません。また、問題のないエアフィルターを早々に交換したり、使用に問題のないオイルを交換したりして、時間と資源を無駄にすることもありません。

 

* 日本では提供していないサービスもございます。詳しくはお問い合わせください。

 

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