基調講演 「空調・冷凍業界に於ける次世代低GWP・ノンフロン冷媒動向」 ダイジェスト
【第1回】 「冷凍空調と冷媒の歴史」「フロン対策の経緯」
【第2回】 「次世代冷媒に要求される条件」「新たな指標(GTP)」
【第3回】 「高圧ガス保安法の改正とフロン排出抑制法」「次世代冷媒の動向」「地球環境を守るために」
「冷凍・空調と冷媒の歴史」(スライドNo.3~5)
1824年 カルノー冷凍理論(仏)
最初の冷凍サイクルの理論は、フランスの軍人であったサディ・カルノーによって1824年に提唱された、理想的な熱サイクル「カルノーサイクル」でした。
1930年 フロンガス開発(米)
当時、フロンは「奇跡の発明」ともいわれました。
(補足:1938年、トレインは世界発の密閉ターボ冷凍機「Turbovac™」開発。ギア増速なし密閉ターボ冷凍機の1号機です。その後、冷凍・空調の総合メーカーとして事業を拡大しました。)
1941年頃 日本でのフロンの本格製造が開始
1985年のオゾン層保護に関するウィーン条約、1987年のモントリオール議定書、1997年のCOP3 京都議定書、2015年施行のフロン排出抑制法、2016年のCOP28モントリオール議定書キガリ合意など、近年、主要な条約や議定書が採択、合意されています。
「フロン対策の経緯」(スライドNo.6~12)
これまでのフロン対策の経緯
これまでのフロン対策は、大きく分けて「オゾン層保護」と「地球温暖化防止」の二つに分けられます。2020年に向けて、さらなる温室効果ガス排出量の増加が見込まれていることからも、新たな対策が必要とされています。
モントリオール議定書と京都議定書における対象物質ガスの比較
モントリオール議定書は、オゾン層破壊物質の生産量・消費量を規制する議定書であり、京都議定書は、温室効果ガスの排出量の削減を目的とした議定書であるという違いがあります。