ヒートポンプが導くカーボンニュートラルへの道、トレインのレンタルで実現する高効率な排熱回収システム
冷却時の排熱を暖房や給湯の熱源へ。
持続可能な社会の実現に向け、現代の企業にとって「省エネ・エコ(脱炭素化)」への取り組みは避けて通れない最優先の経営課題です。しかし、予期せぬ設備の故障といった「緊急事態時の迅速な対応」や、生産ラインを止めない「ダウンタイムの予防」を同時にクリアすることは容易ではありません。
そのすべてを解決する切り札として注目されているのが、トレインのヒートポンプによる「排熱回収」レンタルソリューションです。これまで大気中に廃棄されていた冷却プロセスの排熱を回収し、暖房や給湯の熱源として再利用(省エネ化)することで、ガスや化石燃料の消費量を劇的に削減し、工場のカーボンフットプリントを大幅に低減することが可能になります。
企業の環境課題:冷房と暖房を分断するシステムがもたらす「化石燃料への依存」
従来の空調設計では、冷房(冷却)と暖房(加熱)を2つの独立したシステムとして扱うのが一般的でした。しかし、多くの工場やビルでは、冷却負荷と加熱負荷が同時に発生しているにもかかわらず、チラー(冷凍機)室とボイラー室が分断され、システム間で熱の相互利用が行われていません。ボイラーによる化石燃料の燃焼をそのままに、片方の効率を個別に高めるだけでは、サステナビリティの推進において限界があります。
トレインのレンタルサービスが提案するアプローチは根本的に異なります。私たちは冷却と加熱を「分断された製品」ではなく「統合された環境ソリューション」として捉え、システム全体を俯瞰してあらゆる温室効果ガス(GHG)削減の機会を模索します。冷暖房を統合した排熱回収アプローチにより、加熱や給湯に使用していた化石燃料を大幅に削減し、企業の環境目標達成に向けた強力な推進力を提供します。さらに、必要なときに迅速に導入できるレンタルという仕組みは、突発的な設備故障などの緊急事態時における迅速な復旧や、計画的なリプレイス時のダウンタイム予防(操業継続)のための強力なセーフティネットにもなります。
仕組み:ボイラーの3〜6倍のエネルギー効率でクリーンな熱を創出
ヒートポンプは、直接熱を生み出すのではなく、熱を移動させる仕組みであるため、環境負荷を最小限に抑えながら極めて高いエネルギー効率を発揮します。エネルギーを熱に変換する従来のボイラーの理論上の最大効率が100%(それ以上の効率化は不可能)であるのに対し、ヒートポンプは3〜6倍(300%〜600%)という圧倒的な高効率を達成します。
特にトレインの水冷式ヒートポンプは、優れた加熱効率を誇り、必要な冷却能力を100%発揮しながら、同時に「追加のエネルギー消費なしで」クリーンな温水を創出することが可能です。通常のチラーは流体を冷却する際、発生する熱をそのまま大気中に廃棄してしまいますが、ヒートポンプはその熱を施設の温水システムへと確実にシフト(排熱回収)します。
この統合生産は、環境経営の観点からも最も合理的な選択肢です。冷房にかかるクリーンな電気エネルギーはそのままに、本来なら捨てていた排熱が価値ある温水エネルギーとして生まれ変わるため、システム全体のCO2排出量を劇的に削減できます。
環境価値の算式:
ヒートポンプから得られる排熱回収の熱量(kWh)は、そのまま化石燃料の消費削減量、すなわち「CO2排出削減量」に直結します。
既存設備へのレトロフィット(アップグレード)で迅速な環境対策
この環境ソリューションを導入するために、大規模な設備を一から新設する必要はありません。
多くの既存チラーシステムに対して、性能や信頼性を損なうことなく、ヒートポンプモジュールをレトロフィット(アップグレード)として追加することが可能です。これにより、初期投資を抑えつつスピーディーに環境対策を進められます。
資産を持たずに必要な期間だけフレキシブルに運用できるレンタル活用は、戦略的な脱炭素ロードマップにおける極めて現実的で有効なステップとなります。
海外におけるトレイン・レンタルサービスの環境貢献実績
チェコの自動車部品製造工場(30,000平方フィート / 従業員1,200名)
従来はガスボイラーと老朽化した空冷チラーに頼っていましたが、トレインのレンタルチームが空冷チラー「Sintesis Advantage CGAF」と水冷ヒートポンプ「City™ RTSF」を導入。RTSFユニットにより、生産ライン向けに260kWの冷却(17/12℃)を行いながら、同時に発生する300kWの排熱を回収。最大75℃の温水として管理棟の暖房に再利用することで、ボイラーのガス消費量を劇的に削減し、わずか4ヶ月間で大幅なエネルギーコスト削減とカーボンフットプリントの低減を達成しました。
ポルトガルの大手電子機器パッケージ工場(500,000平方フィート / 従業員900名)
製造プロセスの除湿用冷却と、従業員の快適性のための冷暖房・給湯を同時に必要としていた同社は、環境負荷の高いガスボイラーからヒートポンプへの刷新を決定。トレインの空気調和機(AHU)と水冷ヒートポンプ「XStream™ RTWF」を組み合わせたソリューションにより、必要な冷却能力を網羅しつつ、1,750kWもの強力な排熱回収温水を創出しました。また、本ユニットには地球温暖化係数(GWP)がほぼゼロ(1未満)の次世代環境冷媒「R1234ze」が採用されており、グリーン調達や環境規制への対応を加速させています。
まとめ
CO2排出量の削減と環境負荷の低減は、現代のすべての企業に共通する最優先課題です。
トレインのレンタルサービスは、革新的なヒートポンプ技術を通じて、お客様の現場に眠っている排熱回収の可能性を徹底的に洗い出します。多くの導入実績が証明している通り、確実な脱炭素(カーボンニュートラル)とサステナブルな施設運営を実現するための一歩となります。
※本記事で紹介した海外の製品仕様や一部サービスは、日本国内においては取り扱いが異なる場合がございます。トレイン・ジャパンでは、国内の法基準や各施設の敷地条件・運用要件に合わせた高効率な空調・換気システム、既存設備の省エネ改修(レトロフィット)をご提案しております。詳細はお気軽にお問い合わせください。