課題
The Wave Condominiumの設備は老朽化し、推奨使用年数を大きく超えていたため、早急な修理が必要でした。2台ある天然ガス蒸気ボイラーは、1台が建設時から、もう1台が約12年前に導入されたものです。冷却システムのチラー2台も20年以上使われており、現在の省エネ基準を満たしていませんでした。制御システムも空気圧式と低電圧電子コントローラーが混在しており、すでに廃止されるか、故障している状態でした。
こうした状況の中、コンドミニアム協会は設備を最新基準に更新し、光熱費の高騰に対抗しながら運用コストを削減し、快適性の向上を図ること、そしてThe Wave Condominiumを高級住宅ビルとして位置づけることを目指していました。
解決策
Aegis Engineeringのフロリダオフィス、ASG、そしてGM Engineeringは、The Waveのボイラー、チラープラント、空調システム、ビルオートメーションの総合的な評価を行いました。1対1の交換やグレードアップの選択肢を検討した結果、エネルギー消費や運用コストの削減につながる改善点を見つけました。
段階的な導入により、ひとつのプロジェクトでの省エネ分を次のプロジェクトの資金に充てることができ、特別なオーナー負担なしで予備資金を確保できました。Aegisはトレインとの長年のパートナーシップを活かし、システム設計チームへの参加を依頼しました。
独自のソリューションで卓越したエネルギー節約を実現
これまでコンドミニアムでは、標準的なHVACシステムで最低限の効率基準を満たしてきました。しかし、南フロリダの高温多湿な気候を踏まえ、超高効率チラーの導入と、プールの予熱・除湿に活用できる熱回収のメリットについて、エネルギー調査を実施しました。その結果、オーナーは高効率チラーと熱回収によるエネルギー節約が、最適な解決策だと確信しました。
チラーが最高のCOP要件を満たす
最高の性能係数(COP)と熱回収能力の仕様に基づき、老朽化したチラーは、複数段圧縮機と部分熱回収機能を備えた超高効率の500トン・トレインCenTraVac™遠心液体チラーに更新されました。
このチラーは部分熱回収機能を持つ独自設計により、すでに業界トップクラスの効率をさらに高め、冷却効率の向上と同時に建物の給湯へ無料で熱を供給します。また、オゾン層を破壊しないR-123冷媒を使用し、トレイン独自の蒸発器技術で冷媒充填量も削減しているため、環境負荷も抑えられています。
制御システムがチラープラントの効率を最適化
トレインのTracer AdaptiView™チラー制御パネルは、使いやすいタッチスクリーンにより、チラーの運転状況を迅速かつ正確に監視できます。DDCシステムは、新しい熱回収チラーを優先的に稼働させることで、冷却塔やポンプ、熱回収の運転を最適化します。
施設管理者はTracer™ SCシステムコントローラーでエネルギー使用を管理し、日常業務としてシステム設定値の調整、アラームやイベントログの確認、トラブルシューティング、時間帯ごとのスケジュール設定、カスタムプログラムの作成などを行っています。ウェブベースのシステムなので、スマートフォンやタブレットなどのリモートデバイスからも簡単にアクセスできます。