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アイスリンクの省エネ性を30%向上:カナダの自治体が選んだトレインの「フリークーリング」カスタム空調ソリューション

課題:予算の壁と老朽化。地域コミュニティの核である「アイスリンク」の存続危機

photo of Diamond Valley Indoor Rink

1. カナダの文化を支えるアイスリンクのインフラ老朽化

カナダにおいて、アイススケートやアイスホッケーは単なる娯楽ではなく、地域文化とアイデンティティの核です。
アルバータ州ダイアモンド・バレー町にある屋内「オイルフィールズ・リージョナル・アリーナ」と「スコット・シーマン屋外スポーツリンク」は、地元のホッケーリーグやフィギュアスケートクラブが拠点とする、住民に不可欠なアクティビティハブでした。

しかし、これらの施設は機器の老朽化とエネルギーコストの急騰という深刻な問題に直面していました。
 

2. 既製品では予算が合わない、自治体特有の調達リスク

当初、町はインフラ刷新に向けて別のアプローチを検討していましたが、戦略的優先順位の変更により、その計画は予想以上の高コストになり、スケジュールの要件も満たせないことが判明しました。ダイアモンド・バレー町のリーダーたちは、限られた予算内で、地域の特殊なニーズとタイトな納期に柔軟に対応できるカスタムソリューションを至急必要としていました。

 

「トレインはこちらの要望に熱心に耳を傾け、そのすべてを提案に反映してくれました。既製品をそのまま持ってくるのではなく、私たちのための『ダイアモンド・バレー仕様』の解決策を提示してくれたことが、すべての突破口になりました」

— クレイグ・ビートン氏(ダイアモンド・バレー町 市民オペレーションマネージャー)


解決策:限られた予算を最大限に活かす「屋外設置」と既存冷凍機の再利用

町との長期的な信頼関係をベースに、トレインは持続可能性(サステナビリティ)目標と予算要件を同時にクリアする、独自の「屋外設置型アイスプラント」を提案しました。

 

photo of Diamond Valley Outdoor Equipment

1. 最新の空冷式スクロールチラー +「フリークーリング」の融合

トレインは、アリーナの屋外スペースに空冷式スクロールチラー「ACS」と、フリークーリング(外気冷熱利用)用のフルードクーラーを設置しました。

  • 機械室のスペースを解放:当初検討されていた屋内設置案に比べ、高額な建屋改修コストを削減し、限られた機械室スペースの有効活用を実現しました。
  • フリークーリングの仕組み:外気温が冷却対象の流体よりも低い場合に、冷凍機(チラー)を運転せずに外気の冷熱だけで冷却を行うシステムです。これにより、チラーへの負荷を大幅に軽減、または完全に停止させることができ、シーズン全体のエネルギー消費量を30%〜50%削減し、機器の寿命を延ばすことに成功しました。
  • 先進のコンプレッサー技術:ACSチラーに搭載された最新の「中間吐出弁」テクノロジーにより、冬期の非常に低い外気温条件下でもコンプレッサーの稼働効率を最適化し、さらなる省エネを実現しています。

 

2. 既存設備の有効活用による「100%の冗長性(バックアップ体制)」

トレインは新しいチラーを導入するだけでなく、まだ製品寿命が残っていた既存の屋外空冷式チラーを廃棄せず、システムへそのまま統合しました。

  • コストを抑えて容量を拡大:新旧のチラーを連携させることで、無駄なコストをかけずにシステム全体の冷却容量を拡大しました。
  • 万全のバックアップ:万が一どちらか1台が停止しても、もう1台でリンクの運用を継続できる「2X(2倍)の冗長性」を確保し、施設の安定稼働と将来の拡張性を低コストで実現しました。
     

 

photo of Diamond Valley Outdoor Equipment

3. 最適な配管ルート選定によるコスト抑制

新設するアイスプラントの設置場所として、既存の屋外チラーと屋内プラントの中間地点を的確に選定しました。これにより、当初の屋内システム案と比較して、必要な配管の総量を劇的に短縮し、施工コストの大幅な削減につなげました。

 

4. 共同購買組織(GPO)の活用による調達プロセスの簡素化

入札やプロポーザル(RFP)にかかる膨大な時間とコストを削減するため、トレインはカナダの公的セクター向け共同購買組織である「Kinetic GPO」を活用した調達を提案しました。
これにより、コンプライアンスと透明性を完全に担保した競争入札済みのフレームワークを利用でき、複雑で長期にわたる入札プロセスを回避し、最高品質のトレイン製品とサービスをスピーディかつ適正価格で確保することができました。

 

結果:年間エネルギーコスト30%削減と、途切れないコミュニティの笑顔

プロジェクトは予算内に収まり、予定通りの納期で完遂されました。

  • エネルギー消費量を30%削減
    • 新設されたフリークーリング機能と、チラーの最適運転シミュレーションにより、電気代の大幅なコスト削減を達成しました。
  • システム冗長性を2倍(2X)に強化
    • デュアル(2台)チラー構成により、機器トラブル時にもアイスリンクの操業停止(ダウンタイム)を発生させない堅牢なインフラを構築しました。
  • 24時間365日の安定運用と氷質の向上
    • システムの最適化により、地域のスポーツイベントや一般利用がノンストップで続く過酷な稼働環境下でも、寸分狂わぬ安定した氷のクオリティを維持できるようになりました。

       

「トレインはまず私たちの声を聞き、提案し、実行し、約束通りに届けてくれました。当社のゴールはお客様のためのソリューションを提供することです。つまり、トレインの都合ではなく、お客様のチェックボックスすべてにチェックを入れられる提案を行うことです」

— トロイ・ソーヤー(トレイン・サービス アカウントマネージャー)