データセンターのインフラ効率を表す指標『DCiE』とは何か、そしてDCiEを最大化(効率を最適化)するための具体的な方法についてわかりやすく解説します。
DCiE(データセンターインフラ効率)とは
DCiE(Data Center Infrastructure Efficiency)とは?
DCiE(Data Center Infrastructure Efficiency)とは、データセンターのエネルギー効率を測定するための評価指標の一つです。IT機器(サーバーなど)の消費電力が、データセンター全体の総消費電力に対してどれくらいの割合を占めているかを「パーセンテージ(%)」で表します。
簡単に言うと、全エネルギーのうち「冷却や照明」ではなく「実際の計算処理」にどれだけ電力を回せているかを示す数値であり、PUE(電力使用効率)の逆数にあたります。
DCiE(Data Center Infrastructure Efficiency)の計算方法
DCiEの計算式:
DCiE =(IT機器の消費電力 ÷ データセンター全体の消費電力)× 100
結果はパーセンテージ(%)で表されます。
例:
データセンター全体の消費電力:
- 50,000 kWh
- IT機器の消費電力:40,000 kWh
DCiE =(40,000 ÷ 50,000)×100 = 80%
PUEの逆数にあたるため、PUEは低いほど、DCiEは高いほど理想的です。空調などの周辺設備ではなく、計算処理タスクに多くの電力を回せるほど、データセンターとしての効率は高くなります。
DCiEを改善するための戦略
多くのデータセンターでは、環境パフォーマンスを把握・公開するためのサステナビリティ指標として DCiE を使用しています。
DCiE を向上させ、データセンターの効率性とカーボンフットプリントを改善するためには、以下の取り組みが有効です。
- HVACシステムのアップグレード
気流管理の最適化や AI を活用した制御を導入することで、施設全体の電力使用量を削減できます。 - 冷却方式の最適化(液冷の活用)
液浸冷却や Direct-to-Chip 方式など、効率の高い液冷技術を採用することで、空冷よりも高い冷却性能と省エネを実現できます。 - 省エネ性の高い IT 機器の採用
低消費電力サーバーや高効率ストレージを導入することで、IT負荷あたりの電力効率を向上できます。 - 再生可能エネルギーの活用
再エネやグリーン電力を利用することで、データセンター全体のCO₂排出量削減に貢献できます。
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