北京で高性能チラープラント統合、データセンターの展開を加速し年間効率が最大50%向上
高性能チラープラントの統合により、リードタイムが短縮され、設置スペースは従来の3分の1に削減されました。さらに、効率の向上と消費電力の削減を実現し、排出量も大幅に低減しました。
課題
AIの進化により、データセンターは迅速な規模拡大が求められています。しかし、従来型の冷却システムは、工期が長く複雑なため、導入スケジュールに課題をもたらす場合があります。
中国・北京の大手データセンターは、短期間で導入できる高効率・持続可能な冷却システムを求めていました。
ソリューション
トレインの高性能チラープラントは、モジュール化・プレファブ設計により迅速な導入を実現し、これらの課題を解決しました。9,600RTの冷却需要に対応するため、複数台の可変速遠心式チラーと水熱源ヒートポンプを導入。堅牢な熱管理システムと高度な制御システムにより、効率的かつ安定した運転を可能にしています。
結果
- 工期短縮:高度に統合されたモジュラー設計と85%のプレファブ機器採用により、大幅にリードタイムを短縮
- コンパクト設計:パッケージ型チラープラント(PCP)はチラー・ポンプ・冷却塔を三層構造で集約し、従来方式に比べて設置面積を3分の1に削減
- 効率向上:年間の運用効率が20~50%改善され、年間を通して安定した冷却性能を確保
- 省エネルギー:年間消費電力を1,658万kWh削減
- カーボン削減:年間約1万トンのCO₂排出量削減
本プロジェクトは、中国の全国規模のエンジニアリング設計・応用技術コンペティションにて受賞を果たし、データセンター冷却におけるトレインの優れた空調ソリューション力を示しています。
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