マレーシアの大手データセンター運営企業によるエネルギー利用とESGの両立
この大手データセンター運営企業は、PUE目標値1.4を達成し、炭素排出量も大幅に削減しました。
課題
マレーシアの大手データセンター運営企業は、同国の急速なデジタル化やクラウドサービス、高容量データ処理の需要増加を背景に、施設の第2期拡張に取り組んでいました。
同社は、データセンターの高いエネルギー需要と、持続可能性目標の達成や炭素排出量削減への取り組みの両立という大きな課題に直面しています。
ソリューション
トレインが冷却システムを提案するにあたり、オーナーおよび設計チームとの強力な関係と緊密な協力体制が成功の鍵となりました。
提案されたソリューションでは、高効率のダイレクトドライブチラー(直結駆動チラー)を設置し、インバータ(可変周波数駆動装置)を搭載、さらにHFO冷媒を使用しています。
チラーシステムは、冷却需要に合わせて消費電力を最適化する設計となっており、全体の運用効率を向上させます。また、HFO冷媒は従来冷媒に比べてGWP(地球温暖化係数)が低く、企業の持続可能性目標の達成にも貢献しています。
結果
- データセンター全体で高効率なエネルギー利用を実現し、PUE目標値1.4を達成しました。
- 炭素排出量を大幅に削減し、ESG目標の達成にも大きく貢献しました。
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