設備機器のIoTを最大限に活用するには?

最近、「IoT(モノのインターネット)」、「コネクテッド・デバイス(接続された機器)」、「コネクテッド・ビルディング(接続された建物)」といった言葉がよく使われますが、私たちはこれらの意味やメリットを正しく理解しているでしょうか?

照明、セキュリティシステム、HVAC(暖房、換気および空調)機器などの「コネクテッド・デバイス」は、BAS(ビルディング・オートメーション・システム)に取り込まれたデータに基づき最適に制御されることにより、省エネ性と運用効率を大幅に向上させることができます。技術の進歩により、BASから得られるデータを正しく活用することで、最適なサービスや保守方法を検討することができます。また、データに基づいた予知保全対策は、設備の停止時間を最大50% (*) 短縮することができるといわれています。目標を達成するためのデータ収集やそのデータの活用にはBASそのものの規模は関係ありません。

建物の所有者にとっての最重要課題は良い結果を出すことです。その目標が省エネ、コスト削減、建物の利用者の快適性向上のいずれの場合でも、「コネクテッド・ビルディング」は望ましい結果を達成することに役立ちます。

現実社会のIoT用途

ある映画館チェーンでは、各施設の空調設備と照明の制御を統合するためにBASを活用しています。各施設のシステムをインターネットに対応したBASネットワークに接続することにより、施設管理者は本部から全国の施設を監視し制御することができます。

このシステムは、照明と空調の制御をチケットの販売データと上映時間に同期させることにより多くのメリットを生み出しています。例えば、劇場ロビーが満員になる様な金曜日の夜、チケット販売データに応じて各シアターの温度を自動的に制御し快適性を確保しています。この様な混雑具合に応じた空調、照明の制御は、電気料金の削減にもつながっています。

また、この映画館のBASは、アラーム時のリモート解析や、機器の状態やトラブルの対策情報を作業者のモバイル端末へ提供することにも活用されています。

どの様にIoTを活用すればよいのか?

 IoT活用前に抑えておきたいこと:

1)プライオリティーを明確にする

既にBASによりデータを収集することができる環境があっても、的を射ないデータ活用では建物のエネルギー効率を改善させることはできません。

その建物の最重要課題(例:快適性、生産性、効率、省エネ等)について、建物のオーナー、設備管理者、サービス会社又はビルのテナントなど、できるだけ多くの関係者との間で検討し、明確なプライオリティーリストを策定することにより、目標の共有と目標達成の度合いを評価することに役立てることができます。

 

2)フレキシブルなソリューションを活用する

建物の設備、空間、テナント等には変更が生じることが度々あります。例えば、BAS間の通信に無線システムを選択することで、従来の有線システムに比べ、機器の設置自由度やレイアウト変更時の間便性が格段に高まります。

また、BASは、新たな機器の統合や、多様なニーズに対応したレポートを出力することに役立ちます。

 

3)最適なパートナー選び

BASから得られるデータが膨大である場合、データが埋没してしまい有効に活用されないことがあります。

この様なリスクを回避するために、建物の制御とシステム統合に専門的な知識と経験がある会社をパートナーとすることで、建物の効率を最大限に向上させることができます。

 

今後も広がり続けるIoT

今後2020年までに世界で208億台 (**) の機器がIoTによって接続されると予想されています。

多くの場合、建物の様々な目的・用途で使われるエネルギーの消費状況はデータとして「見える化」はされていますが、それらのデータは翻訳が必要な言語の様なものです。

そのデータは、解読することにより非常に有益な情報となり、その情報を正しく活用することで建物の資産価値をより高いものにすることができます。

 

参照元

(*) McKinsey Global Institute, The Internet of Things Mapping the Value Beyond the Hype, pg. 70 (英文)

(**)  Gartner社 Press Release(英文)

 

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